【過熱するシールブーム】小学生の間で「レート」によるトラブルが続出?京都の母親が抱くモヤモヤ感と学校現場の対応
子どもたちの間で今、空前の「シールブーム」が巻き起こっています。お気に入りのシールをコレクションし、友達同士で交換し合うのは楽しい遊びである一方、親や学校現場からはトラブルを心配する声が上がっています。人気の立体シール「ボンボンドロップシール(ボンドロ)」などを巡り、かつての親世代の遊びとは一変した「シールの価値付け(レート)」の現状と、その裏にある問題点に迫ります。
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「ボンドロ」と模倣品が交換に…京都の母親が感じた違和感
京都府向日市に住む女性(39)は、小学2年生の長女のシール帳を見てある異変に気づきました。長女が、大人気で入手困難な立体シール「ボンボンドロップシール(通称ボンドロ)」を、他のお手頃な模倣品シールと交換していたのです。
女性は「お互いが納得して楽しんでいるならいい」としつつも、現在のシール交換に潜むルールに対してモヤモヤした感情を抱くようになったといいます。
シールの価値を決める「レート」の壁。親世代とのギャップも
現代の小学生のシール交換では、シールの価値を表す「レート」という概念が存在しています。
- 高レートなシール:入手困難な「ボンドロ」や、独特の触り心地が人気を集める「おしりシール」などの特殊なもの。
- 低レートなシール:100円ショップなどで比較的安価に手に入るもの。
高レートなシール1枚に対し、低レートなシールなら複数枚出さなければ交換が成立しないという、さながら大人の取引のような構造ができあがっています。
母親世代が子どもだった頃は、どこでも安く買えるシールを「ただ純粋に可愛いから」という理由だけで交換できていました。しかし、現在は実際に高額なシールも存在するため、「もし相手が後から『損をした』と不公平さを訴えてきたら、大きなトラブルになりかねない」と親たちは危惧しています。
小中学生の約半数が「シール交換で損得を感じた」と回答
ニフティ(東京)が運営する「ニフティキッズ」が小中学生を対象に実施したアンケート調査(昨年12月〜今年1月下旬)でも、トラブルの多さが浮き彫りになりました。
「シール交換で損した、または得したと感じたことがあるか?」という質問に対し、なんと46.1%(約半数)が「ある」と回答しています。
「500円もするボンボンドロップシールを、100均のシールと交換させられた」
「レアなシールをあげたのに、返ってきたのは普通のシールだった」
といった、子どもたちのリアルな不満や後悔の声が多数寄せられています。
教育委員会もトラブルを把握。学校への持ち込み指導へ
この事態に、京都市教育委員会学校指導課も、市内の小学校などで「シール帳の紛失」や「交換時の認識のズレ」によるトラブルが発生していることを把握していると明かしました。
同課は、トラブル防止や学習環境の維持を理由に、不要なものは学校へ持ち込まないよう現場で指導を行っています。その上で、「ただ一律に禁止するだけでなく、なぜ持ってきてはいけないのか、どうすれば誰も嫌な思いをせずに仲良く遊べるのかを、子どもたち自身に考えてほしい」と、自主的な解決力を育てる重要性を語っています。
まとめ
かつては純粋な「可愛いもののトレード」だったシール交換ですが、高価格化や種類の多様化により、子どもたちの間での人間関係を揺るがす火種にもなり得ます。家庭内でも一度、お金の価値や友達との物の貸し借り・交換のルールについて、じっくり話し合ってみる良い機会かもしれません。
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