どうも、缶コーヒーはBOSSのブラック無糖と決めている男、こぐまんです。今回は最近、浜名湖で現れるという猛毒タコについて調査してきました。噛まれるとどうなるのか?治療・対策はどうすればなどをまとめましたので、ご覧くださいませ。
その名は「ヒョウモンダコ」
ヒョウモンダコは15cmくらいの小さなタコです。敵が近づいて来たり、興奮すると体中に色鮮やかなブルーの豹柄模様があらわれます。ヒョウモンダコの名前の由来はここからきています。ヒョウモンダコの唾液には、テトロドトキシンというフグの毒と同じ成分の神経毒が含まれており、噛まれると麻痺し、呼吸困難になり、酸素不足から心停止に至ることもあります。綺麗な小さなタコなので、危険と知らずに触ってしまい、事故にあうケースもありますので、この機会にしっかりヒョウモンダコの生態などを覚えておいてください。
ヒョウモンダコの動画
これを見てヒョウモンダコの外見を覚えておいてください。海などで発見次第、すぐに逃げて下さい。
毒性の強さはどのくらい?
15cmくらいの小さなタコでも、ヒョウモンダコの毒性は非常に強いです。その毒はフグと同じテトロドトキシンを含みますので、もし体に入ってしまうと、致命的なダメージになってしまいます。テトロドトキシンは細菌によって生み出される有機物の毒で、青酸カリのおよそ1000倍の毒性があります。摂取すると早ければ20分後には症状が現れます。
更に恐ろしいのは、有効な解毒剤がないということです。200℃でも分解しないこの毒は、一度体に入ってしまうと、時間とともに抜けるのを待つしかないのです。
天敵は「イカ」!?
恐ろしいヒョウモンダコですが、天敵もいるようです。それは、スミイカと呼ばれることもあり、骨が非常に大きくて有名な「コウイカ」です。コウイカはテトロドトキシンの毒に強い耐性をもっていて、毒なんてものともせずにヒョウモンダコを食べてしまいます。
生息域が拡大している
もともとヒョウモンダコは日本からオーストラリアにかけての太平洋熱帯域から亜熱帯域の浅い海の岩礁やサンゴ礁に生息している生き物でした。それが2009年ごろから、和歌山などの比較的暖かい海へ北上してきているのが確認されはじめました。そして近年では、島根県や鳥取県沿岸の日本海でも確認され、温暖化によって生息域がどんどん拡大してきている可能性があります。そして先日は浜名湖にも現れ、専門家は「見つけても近づいてはいけない、刺激を与えないように!」と警告しています。