近年、徐々に人気を取り戻しつつある女子プロレス。しかし、まだ全盛期の人気に比べるとなかなか厳しい状況が続いています。聖地である後楽園ホールでの興行は激減しており、引退興行でないと観客が1000人入らないということもほとんどという状況。
そんな中、1つの団体が一旦活動休止を発表しました。「OSAKA女子プロレス」です。所属選手である【下野佐和子】選手の治療専念がきっかけということ。その「OSAKA女子プロレス」が先日、活動休止前最後の興行を行いました。大女の魅力も含めてお届けします。
OSAKA女子プロレスってどんな団体?
「OSAKA女子プロレス」は、その名の通り大阪を中心に活動している女子プロレス団体です。通称は大阪女子の略称で「ダイジョ(daijyo)」と呼ばれています。「プロレスリングWAVE」を運営している「ZABUN」が運営。
旗揚げは2010年3月21日。そこで「OSAKA女子プロレス」生え抜き1号となる【下野佐和子】選手がデビューしました。
また、2013年3月には【フェアリー日本橋】選手が、同年11月には【山下りな】選手がそれぞれ生え抜き選手としてデビュー。この3人は「OSAKA女子プロレス」生え抜き3人娘と呼ばれています。
昨年から、興行前にこの3人娘の前説が行われるようになりましたが、毎回三女と言われる【山下りな】選手から挨拶が始まり、次いで次女と呼ばれる【フェアリー日本橋】選手の挨拶、最後に長女と呼ばれる【下野佐和子】選手の順で挨拶が行われています。しかし、代表である【GAMI】さんから「前説が暗すぎる」とダメだしも(笑)
今日でひとまず
無期限休止の大阪女子プロレス
めちゃくちゃゆるかったり
すごく激しかったり
観戦する期間は短かったけど
休止はほんとに淋しい…
しもちゃん待ってるからねぇ♪
#daijo pic.twitter.com/ykZ3uCra7D— 📎📎makorin405📎📎 (@makorin405) 2017年2月12日
試合は、大阪らしくコミカルな試合が展開。
【道頓ボリショイ】【三崎グリ子】【弁天娘。】という大阪を象徴する名前で活躍する選手もいます。
名前の通りキャラをしっかり守って試合をしたり、途中台本を相手選手に渡しお芝居に付き合わせるといった試合をする選手もいたり、通常のプロレスでは見られない試合が特徴の「OSAKA女子プロレス」です。
全身脱毛症告白の下野佐和子選手
「OSAKA女子プロレス」生え抜き1号としてデビューした【下野佐和子】選手。1988年9月生まれの28歳。
彼女は、頭にバンダナを巻くというスタイルで試合をしていました。しかし、ある日試合中にバンダナが破れスキンヘッドの頭が露出。そして【下野】選手は「全身脱毛症」であることを告白しました。
そんな【下野佐和子】選手が「HeartnetTV Breakthrough 」で特集されたときの動画です。
全身脱毛症とは、文字通り全身の毛が抜けてしまう病気です。はっきりとした発症の原因は解明されていませんが、ストレスなどが原因の一つとも言われています。
プロレスラーとはいえ、まだ20代の彼女。女性の命ともいえる髪の毛がなくなるというのはとても辛いことだと思います。
しかし全身脱毛症を告白してから、【下野】選手はバンダナを巻くのを止め、ありのままの自分で試合に挑むようになりました。
所属団体も一旦休業に
そんな彼女が無期限の休業を発表。理由は治療のため。髪の毛を生やしたいというその想いに、社長である【GAMI】さんは「辛かったらやめてもええんやで」と声をかけたそうです。しかし【下野】選手は「やめたくはないんです。プロレス楽しいんで」と答えたそう。
「OSAKA女子プロレス」の顔とも言える【下野】選手の休業に、団体として今後の活動をどうするか、再三話し合いが行われたそうです。
同じく生え抜きの【フェアリー日本橋】選手と【山下りな】選手は、「【下野】選手あっての「OSAKA女子プロレス」だ」という想いが強く、【下野】選手が休業するのであれば「OSAKA女子プロレス」も休業にということになったそうです。
でも、あくまでも前向きな休業。髪の毛が生えたらまた戻ってくると誓った【下野佐和子】選手。「OSAKA女子プロレス」も、それまでの「一旦」休業。
また、リングで活躍する【下野】選手が見れる日を心待ちにするとともに、治療が上手くいくことを願うばかりです。
2017.02.12 OSAKA女子プロレス
「一旦」活動を休止。
みんな、下野佐和子選手が帰ってくるのを待ってる❗️#daijo pic.twitter.com/yNCI2WXMEb
— カイ・D・ヒロユキ@ C☆鈴木軍 (@hiroyukikai1) 2017年2月13日